聖地解放前線(BBQ計画発動)

 

モンスター狩りが流行っているようなので一つ二つ。

 

私の場合、わざわざ電子区域に狩りにでるまでもなく、現実がモンスターだらけである。家の周囲には3つから4つの捕獲用籠が配置され、私自身が捕獲されるのではないかとひやひやしている。


本日も車に乗り道路を走っていると(この場合道路とは名ばかりで、森の中を走る山道であることはいうまでもなく、その本性はアルファルトを敷き詰めただけの山道なのである。)、道の脇からコジュケイが出てきた、おっとっと、彼らは家族で移動するので一羽でてくるとぞろぞろと大所帯で出てくるので注意しなければならない。最後の一羽がまた道の向かいへと隠れていった。はっと、なにやら視線を感じると猫が一匹。コジュケイの跡をソロりと追っていた。野良猫であることは間違いないのだが、野良などと呼ぶような呑気な気配は全くなく、野生化した猫の目であった。どこぞのアホな自称猫好き女子が「あ~かわい~い~」などと近寄ろうものなら即座に差し出した手を噛まれ、一週間後にはしっかりとヘルペスになっていることだろう。

哀れな猫好き女子の末路である。

 

大ナゴヤでは、鶴舞公園が聖地マリージョアと化し、居住権をもったホームレスは天竜人によって迫害を受けているとも聞いている。その天竜人の何人かは聖地のあまりの巧みさと気高さに眩暈を起こし、何人かが頓死に瀕し、何人かが今夜はここで一泊するとおおせつかまっつっていた。ホームレスとはこのように自然発生するのだとこのモンスター騒動の一件で私は勉強した。


ある大臣はこの騒動で、精神科医廃絶論を陰謀し、何人かの精神科医が今日をもって職を失ったという。彼らもまた聖地鶴舞公園へ向かい今夜はここで一泊するとのたまっているようだ。

 

 

私は聖地が東海地方にあることを誇りにして生きていこうと思った。

 

「民よ、スマホをもて」

 

永遠の与党である大臣はこういった。

すべての民に等しく存在する、この聖地鶴舞公園を守るのだと。

私は聖地解放前線(BBQ)を企てている。天竜人から聖地を解放せよと。