4月21日

高速バスで新宿へ向かった。

 

途中、となりに座ったおばさんはカバンからなにやら大型本を2冊ほど取り出し熱心に読みふけっていた。

 

そんなに面白いのかと思い、こそこそと覗き見れば、表紙はなんだか「月刊ムー」のようないかがわしさ。月刊ムーがいかがわしさを越えられないのは、やっぱりチープな雑誌の形態をとっているからだと思う。それが大型本として屹立し、仰々しさを兼ね備えるとなんだかもう「不信感」しか抱けなかった。

 

「如何わしさ」と「不信感」の間には大きな隔たりがあるのだ。

 

さらにこそこそとみていると裏表紙に「解放への方法・・・」。

大丈夫かな、と思いながら裏表紙の文字を辿ると「ロン・ハバード

サイエントロジーでした。