5月2日 波に囚われ

夕刻から頭痛、頭抱える。

 

 

Pēteris Vasks(ペトリス・ヴァスクス(英)/ペーテリス・ワスクス(拉))

昔、何度か名前を聞いていたが、ちゃんと聞いたことがなかった。ラトビア出身の作曲家。彼がテーマとするのは、環境問題や命の美しさ、人と自然の関係性などである。

この「The Fruit of silence」はマザー・テレサの言葉が歌詞になっている。

The fruit of silence is prayer.

The fruit of prayer is faith.

The fruit of faith is love.

The fruit of love is service.

The fruit of service is peace.

 

これだけ。歌詞の少なさに加え、ピアノのアルペジオが淡々と続くだけ。

静寂がいつまでも続き、海に漂っているような気持ちになる。

このまま沖に流されていきたい。


Pēteris Vasks The Fruit Of Silence (version for piano and choir) Vestard Shimkus & Latvian Radio

 


Pēteris Vasks "The Fruit of Silence"

 

でも、このまま遠洋に流されて、

遠洋漁業に来ていた蟹工船のような船に救われるのは嫌だな。

プロレタリアは好きじゃない。

 

 

沈黙の果実

沈黙の果実

 

 

やりどころのない怒りと悲しみ。

Vasksの音楽とは対極にあるもの。

 

橋のない川(一) (新潮文庫)

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